【メダルゲーム】ペイアウト率(PO)とは

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ペイアウト率とは、メダルゲームがどれだけメダルを払い出すかを決める設定値のことです。ペイアウト率を上げると当たりやすくなり、下げると当たりにくくなります。

ペイアウト率を知ったからといって劇的にメダルが増えるわけではありません。しかし、メダルゲームの仕組みを知ることは、メダルを増やす上で重要な要素です。

この記事では2種類のペイアウト率を紹介します。ちょっとした豆知識として、「ふ〜ん」程度に読んでもらえれば幸いです。

ペイアウト率とは

ペイアウト率とは、メダルゲームがどれだけメダルを払い出すかを決める設定値のことです。例として以下の画像を用意しました。

ペイアウト率の例

ペイアウト率の例

この例では、ペイアウト率120%のメダルゲームに対し、メダル100枚を投入します。その結果、120枚が払い戻されています。

投入したメダルに対して何%のメダルを払い戻すか?それを決めるのがペイアウト率なんですね。ではここでちょっとしたクイズを出します。

ペイアウト率クイズ

以下の画像をご覧ください。この場合、何枚のメダルが払い戻されるでしょうか?

払い戻されるのは何枚?

払い戻されるのは何枚?

答えは90枚です。100枚×90%=90枚が払い戻されます。このクイズがわかればペイアウト率について十分理解できています。

ペイアウト率が高ければ払い戻されるメダルは多くなり、ペイアウト率が低ければ払い戻されるメダルは少なくなるってことですね。

ペイアウト率を知っても確実にはメダルを増やせない

ペイアウト率が高ければ払い戻されるメダルは多くなる。これを知った方は、こんなことを思うかもしれません。

安心した人

ペイアウト率が高い台を遊べば確実に勝てる!わーい!

しかし実際やってみると、以下2点の問題から確実に勝つことはできないんです。

  1. ペイアウト率通りの収支になるには膨大なメダルが必要
  2. ペイアウト率は店員さんにしかわからない

どういうことかそれぞれ説明しますね。

ペイアウト率通りの収支にするには膨大なメダルが必要

ペイアウト率はあくまで統計上の数字です。1週間や1ヶ月という長いスパンでメダルゲームを稼働したとき、ペイアウト率通りの払い戻し枚数へ収束していきます。

そのため、ペイアウト率が高い台を選んでも確実に勝てるとは限らないんです。

ペイアウト率は店員さんにしかわからない

ペイアウト率はメダルゲームの設定画面を見ないとわかりません。これを見れるのは店員さんだけですので、ペイアウト率が高い台を選ぶのは店員さんとグルでもない限り難しいと思います。

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フィールドペイアウト率とは

今までに紹介したペイアウト率の他に、フィールドペイアウト率というものがあります。これは、プッシャーゲーム(メダル落としゲーム)のみに使われる用語で「メダルの落ちやすさ」を表しています。

MEMO

プッシャーゲームって何?と思った方はこちらの記事をご覧ください。様々なメダルゲームの種類について紹介しており、プッシャーゲームの例も載せています。

アイキャッチいろんなメダルゲームの種類

フィールドペイアウト率の例1

最も簡単な例がこちらです。

フィールドペイアウト率の例

フィールドペイアウト率の例

「1000枚のジャックポットが当たったけど、実際手元に返って来たのは500枚だった。」この場合、フィールドペイアウト率は50%です。

「当たった枚数がまるごと手に入らない。」これがプッシャーゲームのルールなんですよね。なんでまるごと手に入らないかというと、フィールドの横に穴があるからです。

横穴に落ちたメダルは手元に戻らない

横穴に落ちたメダルは手元に戻らない

こちらは海物語ラッキーマリンシアター デラックスというメダルゲームのフィールドです。覗き込まないと見えませんが、フィールド横の赤で囲った部分には穴があります。

ここに落ちたメダルは手元に返って来ず、機械に回収されてしまうんです。フィールドに払い出されたメダルの何割かが横穴に落ちる。だから当たった枚数がまるごと手に入らないんですね。

フィールドペイアウト率の例2

フィールドペイアウト率の例をもう1つ紹介します。

フィールドペイアウト率の例

フィールドペイアウト率の例

「1000枚のメダルをすべて投入し、5000枚のJPに当選!結果、3000枚のメダルが手元に返って来た。」

この場合、フィールドペイアウト率は50%になります。フィールドに払い出されたメダルは、自分で投入した分とJPの分、合わせて6000枚ですよね。その内、50%の3000枚が手元に返って来たからです。

このように、フィールドペイアウト率は「フィールドに払い出されたメダルの内、何%が手元に返って来たか」を表しています。実は、このフィールドペイアウト率をメダルゲーム側で管理していない場合、大変なことが起こるんです…。

もしフィールドペイアウト率を管理しなかったら

2006年頃、SP-02シリーズと呼ばれるメダルゲームが稼働していました。ゲームの見た目はこんな感じです。

SP-02シリーズの例

SP-02シリーズの例

このSP-02シリーズでは、フィールドペイアウト率がメダルゲーム側で管理されていません。具体的にいうと、プレイヤーが何枚稼いでるのかメダルゲームが把握していないんです。

横穴塞ぎで荒稼ぎできる

プレイヤーが何枚稼いでるのかメダルゲームが把握していない。これを逆手にとって、フィールドに異常事態を引き起こす「横穴塞ぎ」が流行りました。こちらが横穴塞ぎの画像です。

横穴が塞がっている

横穴が塞がっている YouTubeより引用

通常、横穴へ落ちたメダルは機械へ回収されてしまいます。しかし、メダルを大量投入して積もらせることで、力技で横穴を塞ぐことが可能だったんです。

横穴を塞げば機械に回収されるメダルは0枚となり、メダルは増える一方。1日で5000枚、10000枚稼ぐプレイヤーもいました。

荒稼ぎを検知できない

SP-02シリーズでは、フィールドペイアウト率がメダルゲーム側で管理されていません。そのため、フィールドの横穴が塞がっていることも、それを利用して荒稼ぎされていることも検知できないんです。

荒稼ぎしてもバレないのはプレイヤーからすればありがたいですが、メーカーからすればたまったもんじゃありません。SP-02シリーズは、メダルを稼ぎにくくした対策版が稼働することになりました。

MEMO

横穴塞ぎの詳細はこちらの記事をご覧ください。参考動画も紹介しています。

アイキャッチ【メダルゲーム】横穴の塞ぎ方

最新メダルゲームではフィールドペイアウト率を管理している

SP-02シリーズの件もあってか、最近のメダルゲームではフィールドペイアウト率がメダルゲーム側で管理されています。

もし横穴塞ぎなどでフィールドペイアウト率に異常があった場合、以下のようにエラーが発生します。

フィールドPO率が低すぎます

フィールドPO率が低すぎます メダルゲームファンより引用

こちらの画像は「フィールドペイアウト率が低すぎる」つまり、「フィールドのメダルが全然プレイヤーに返ってないから調整してね。」というエラーです。

フィールドペイアウト率をメダルゲーム側が管理することで、フィールドの異常事態を検知できるようになったんですね。

以上、ペイアウト率の豆知識でした。